名前の通りラックとピニオンの組み合わせで稼動する脱進機です。
ラック&レバーと呼ばれる事もあります。




構造としてはイングリッシュレバーに近いですが、
テンプの軸が歯車(ピニオン)になっており、
これがレバー側の歯(ラック)とかみ合う事で動きます。
一般のレバー式と違い、テンプが完全に解放される事はなく
常にレバーとかみ合っています。


頭部に付いているカマのような形の突起は、
おそらくバランスを取るためのものと思われます。


ガンギ車から伝わる力がレバーを動かし、
それによってテンプ軸のピニオンを回してテンプが回転します。


この構造でテンプがきちんと振るというのはなかなか不思議です。


製造数もかなり少ないので市場にはほとんど出回りません。
マニアックな脱進機の一種です。




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